過去記事  2018-02-12

スカウト制度は学生の自発的な成長を促す!

スカウトが届く、逆求人就活 READY TO FASHION SCOUT 19卒

「READY TO FASHION SCOUT 19卒」について ファッションに特化した履歴書(プロフィール)を記入するだけで、企業からのスカウトが届きます。 通常のエントリーシートに記入する項目の他、好きなブランドやインスタグラムの投稿画像、ポートフォリオなどで、自身のファッションスキルを登録しスカウトを待ちましょう!

READY TO FASHIONより新しい就活方法が提案されております。従来の就職活動は、エントリシートを書いてそれを企業に提出し、面接に行って自分をアピールして採用してもらうというものですが、この取り組みではweb上で履歴書を記入するとその内容次第では企業からスカウトが届くというもの。まさにファッション版wantedlyのような仕組みで、なんで今まで無かったのか?と思うくらいです。特に良いのはこれが中途採用ではなくて新卒対象だからなんです。ファッション専門講師やってて、一番の悩みを解決してくれるかも?
◯学生のニーズは圧倒的に「就職」
とっても当たり前ですが、専門学校に入ってくる学生のニーズって専門スキルの習得と就職です。専門スキルを身につける事で就職に直結するから同じ事では?…と普通なら思うんですが、ことファッションビジネスにおいては決してそんなことは無く…。
どういう事かご説明しますと、アパレルの販売や営業の面接って特にスキルや知識を見せる場面もなく、志望動機や自己PRをさせるケースが非常に多い。であれば、ある程度聞かれる内容も予測がつきますし、対策も簡単に立てれます。つまり実質は専門スキルが身についてない人材でも就職可能です。これでは専門スキルを身につけさせる為のモチベーションをコントロールするのが非常に難しく、いくら「就職後にすぐ使えるスキルを習得するとキャリアアップが早い」と説明しても中々腹落ちしてくれません。上記であげた二つのニーズである「専門スキル」と「就職」では、「就職」の方が完全に優先順位が高く、スキルはおざなりになりやすいのです。
◯スカウトが増える事で「スキル」に目がいくようになる
これがスカウトという方向性になると、アピールできるスキルや実績、ソーシャル運用などが活発になる可能性が高いですし、講師としてもプッシュしやすくなります。例えば販売のアルバイト一つとっても、
「月売上がどのくらいの規模の店で、自分が売上をとった金額はいくらか。」
なんていうのは絶好のアピールポイントになります。(嘘をつかないよう企業を巻き込む必要はありそうですが。)現状ですと、アルバイトをしていても個人売りも店の予算も把握していない学生さんが多く、それだけスキルや実績に無頓着という事でしょう。
◯教育コストが企業に押し付けられている状況
本来なら教育機関が、即戦力とは言わないまでも最低限までは教育すべきです。が、結局は就職したら企業が一から教育しないといけない状況が続いており、教育コストが完全に企業に押し付けられた形なのです。スカウト式で学生のモチベーションをコントロールできるようになり、自発的にスキル習得を目指すマインドになれば、企業も採用してからわざわざ基本的な事をまた教育する必要も無くなり、健全な状態になる。そんな未来を期待してしまう取り組みです。
新卒一括採用は採用人数が多い大企業にとっては効率の良い方法かもしれません。認知度が高い企業はそれだけ応募数も多いでしょうし、その中から消去法的にふるいにかけ、残った人材を採用する方が確かに手取り早い。しかし、学生と企業の双方が本当に納得した上で働く環境を選択するにはまだまだ課題があります。スカウト制度はその課題の一つを解決してくれる1つの方法論ですし、これが広まり自発的に成長を求める学生が一人でも増える事を願います。講師のくせに他力本願かと思われるかもしれませんが、教育が効率的になるのであれば歓迎すべき事かと思っております。
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深地 雅也
WRITER

株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。 繊研新聞にてEC関連記事連載中。→ https://senken.co.jp/posts/fukaji01

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