ファッション全般  2019-01-29

ググっても手に入らない情報はどこで拾う?

 

私がファッションの専門学校へ入って教えられたことの一つで、それ以来ずっと脳裏にこびりついている言葉があります。「ファッションたるもの通学時間や電車の中は市場情報とインスピレーションの山だから、よく周りを見て聞いて登校しなさい」と。つまり道中での歩きスマホは疎か、電車でもスマホばかりに気を取られるなということ。

移動でスマホをいじったり音楽を聴くこともある種インプットはできるし時にリフレッシュになりますが、この習慣が必要な理由は“ググっても手に入らない情報”が拾えるからだと私は思うのです。Noスマホ時間が生んでくれるファッションの得られる情報とは……?

 

 

 

1. 今支持されているリアルな服のリサーチができる。

 

 

ファッションの現場ではお客様の立場でも見て取れるくらい、「この時期にはこんな商品が並ぶ」「◯月になればこんな展開に変わる」というサイクルが定着しています。しかしそんなことは知っていながらも、大抵の場合、肌で感じる気温に反応して服を買い求めます。ファッション業界では季節の先取りが半ば当たり前ですが、街行く人たちはその気温に対して最もジャストな感覚で服を纏います。どれだけ寒いと感じているのか、どんなアイテムで今過ごしているのか。着こなしやトレンドは?ダウンジャケットは大阪ではカナダグースが増えてきたなぁ…など。朝の通勤ラッシュや夜の帰宅ラッシュは人が密集する絶好の機会です。

 

 

2. 誰になぜどんなものが必要かがわかる。

 

 

あの人と毎朝この時間に会うな…なんて一度はしたことがある経験。そんな周囲の定点観測も通勤時間なら自ずと叶います。スーツがマストか私服で出勤か、私服でもコンサバにまとめるOLさんかスニーカーが許されないCAさんか。学生では荷物の多い服飾学生か時間に融通が効く大学生か。専業主婦なのか共働きか、旦那さんの年収や習い事、いくらくらいのものを好むのかなどなど。ファッションを見るだけでその人のある程度の職業やライフスタイルが予測できるといえます。これらで得られる情報はターゲットを設定する際などに活用でき、販売の現場では提案するものの目星がつきます。身内に必ずしも参考になる人がいるとは限りませんし、ターゲット設定でいえば特に母数は必要となってきます。

 

 

3. 景色や建築物、広告物から、デザインの発見がある。

 

 

スマホをバッグにしまい、ただぼーっと無心で外を眺める。それだけでも十分価値のあるインプット行為です。自然の風景に隠されている雲の形や配色、雨の音、建築物のデザインなどからインスピレーションが湧くことは珍しい話ではありません。さらに街中や駅周辺にはたくさんの広告があります。謳い文句、アートデザインも日々更新されていき、今の時代はどのようなワードが響くのか、どんなモデルさんを起用しているのか、普段エンタメや若者のトレンドに疎いと感じている方にはこのようなところからもすくい上げられる点は多いはずです。情報があると解りきっている場所で探すよりもあるか解らない世界にグッと堪えて広く目を向けることで、普段自分だけの世界では生まれないものとの出会いを偶発し柔軟な発想とセンスが自然に身についていきます。

 

 

 

ググることで大概のことは習得できますが、そこだけの手段に固執していると大事なものは案外見えなくなってしまっているものです。当たり前を手放す勇気、そこにかけてみる心の余裕、みなさんには今あるでしょうか?

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松本寧音
WRITER

株式会社StylePicksライター、ディレクター。2017年ファッション専門学校を卒業したのち、株式会社StylePicksへ入社。ライティング業務、コンテンツ制作を中心に、他メディアへの執筆も行う。

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株式会社StylePicksライター、ディレクター。2017年ファッション専門学校を卒業したのち、株式会社StylePicksへ入社。ライティング業務、コンテンツ制作を中心に、他メディアへの執筆も行う。

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