ブランド・ビジネス  2016-03-28

ブランド化するメディア

近年よく見られるECのメディア化、そしてメディアのEC化ですが、

 

「ECのメディア化」がもたらすもの

 

これは世界に目を向けてみても様々な事例があります。その代表的な例がstyle.comとネッタポルテの事例ではないでしょうか。

 

 

米コンデナスト「Style.com」を方向転換 今後はECサイトとして運営すると発表

 

style.comは元々コレクション情報を中心に配信していた世界的なウェブメディアですが、2015年に突然ECへの方向転換のニュースが流れ、現在では同メディアはVOGUE RUNWAYへと名前を変え、ECはヨーロッパからテストされアジアへ展開との予定です。

 

 

「Style.com」がニュース配信終了、コレクションデータは「Vogue.com」に移行

 

ラグジュアリーECのネッタポルテはECと連動した雑誌を持っており、こちらは電子版もありますからオウンドメディアを運営していたと言えるでしょう。

 

eコマースと直結したファッション誌『ポーター』の実験:紙とデジタルの新しい関係

 

 

メディアのマネタイズはECに収斂している

これらの事例から推測される事は、メディアのマネタイズはECに収斂しているという事。ソーシャルメディアのBUYボタン然り、マネタイズの選択肢を広告収入以外にも広げようという戦略なんでしょうか。確かにトラフィックがあがればマネタイズの手法としてはECかコンテンツ課金あたりになります。将来的に広告収入だけで利益をあげ続けられるかも懐疑的な声がありますから、これからますますこの流れは加速するでしょう。

 

5年後、メディアは稼げるか?

 

最近流行りの動画メディアも同じ流れのようですね。まずはメディア運用で集客し、その後ECでマネタイズという手順です。

 

動画でスマホショッピング 3ミニッツが日本初のアプリ「GINI」発表

 

 

メディアやECモールが独自のブランドを展開

そして結局各メディアが同じ事をやってくれば、今度は集客する為の差別化を考えなくてはなりません。そうなるとメディア発のブランドが誕生してくるでしょう。というか既に紙媒体ではいくつか出てきていますね。

 

集英社が「エクラ」をブランド化 ターゲットは50代女性

 

 

2週間で1200枚販売、雑誌「STORY」のレースTシャツが人気

 

 

雑誌「eclat」では限定アイテムがありますし、バンヤードストームは雑誌「VERY」とのコラボブランドです。そして中にはソーシャルメディアまでもがブランドを出すなんていう事例もあります。「Tumblr」がアパレルラインを発表とのニュースは衝撃的でしたね。買収先の米Yahooが解体寸前ですのでこの取り組みもどうなるかはわかりませんが…。

 

2016年春夏ファッションウィークで見つけたデジタルテクノロジー×ファッション(ファッションテック)のトレンドをおさらい!-「Tumblr(タンブラー)」がアパレルをスタート-

 

元々ファッションブランドを保有している企業はメディアでもECでも差別化できますが、メディア発のECサイトでは究極、他のショップで同じ物が買えてしまいます。meryのようなキュレーションサイトはまだECの導線でしかないですが、これもいつ独自のブランドを出すかわかりません。雑誌社が独自ブランドを出している訳ですから、Webメディアがブランドを作り出しても何ら不思議ではないのです。

 

伊勢丹やルミネのようなデベロッパーがPB開発しているように、eclatやVERYやSTORYが独自ブランドを作ったように、今後はMERYやC CHANNELが独自のブランドを展開する日が来るのかもしれません。

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深地 雅也
WRITER

株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。 繊研新聞にてEC関連記事連載中。→ https://senken.co.jp/posts/fukaji01

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