ファッション全般 2019-02-12
服好きの彼が恋人に着てもらいたいブランド「ELIN」。
最近「服を選ぶ基準」についてよく考えます。
「彼女に着てもらいたい服/彼氏に着てもらいたい服」と題した投稿が1000前後のいいねやリツイートを経てツイッターで流れてきたり、先日服を買いに行ったセレクトショップでワンピースを手に取った際「僕このブランド着ている人が彼女がいいんですよね」と絶妙に反応に困る勧められ方をされたり。ああー!なるほど!となるようなそうでもないような。だって好みは人それぞれだと平和主義の私なんかは思うからです。ただ一つのブランドを除いては……!
好みうんぬんを払拭して、男性バイヤーがこぞって彼女に着せたいと口走るブランド、2015年春夏にスタートした「ELIN(エリン)」。
Essential(エッセンシャル=本質・欠かせない要素)と Masculine(マスキュリン=男性的な)を合わせた造語からきたエリンは、身に着けることでさらに自分の価値が上がる服、自然に美しさが引き立つ自信が持てるスタイルを提案しています。
前述したようにエリンは、女性人気だけでなく男性人気が高いところが特徴。そのことは、伊勢丹や阪急など大手百貨店、バーニーズニューヨークやユナイテッドアローズなど両性に支持を得る大手セレクトショップで多数取り扱いがあるところからも見て取れます。毎シーズン完売アイテムが続出しており、4年経たずとも現代の女性に欠かせないブランドとして躍進しています。
見せると隠すのバランスがちょうどいい服
エリンの服は、見せると隠すがちょうどいい品をそそられる黄金バランス。
例えば、大事なところは見えないけど贅沢なレース使い、首がつまったタートルネックニットに色気をもよおすタイトなボディライン、華奢な印象を装うワイドパンツから覗く足首など、見せているところがとてもヘルシーな息遣いです。
ある記事の男性のお話では、このブランドを着る女性は居酒屋ではなくお寿司屋さんに連れて行きたくなるという声があがっていました。
紳士から「これいい服だね」の一言がもらえる服
エリンは女性だけでなくすべてにおいて目の肥えた男性もターゲット。
表に見える生地やパターンの秀逸さで誰もがわかるいい服、見えないディティールにも意識が行き届いた素材や配色が整えられたいい裏地。「いい服だね」とパートナーに褒めてもらえて、パートナーがそんな彼女を自慢したくなる。一般的なとらえ方とは違う“男ウケ”がイメージです。
女性ブランドでも同時に女性の日々の中にいる男性の目線を大切にすることで、男性はプレゼントの際に贈りたいアイテムとして真っ先に選ぶことができ、そのニッチな魅力は口コミで広がりやすいシンプルでキャッチーなものです。それこそエッセンシャルとマスキュリンの相乗効果!
ちなみに私もパンツを一着持っているのですが、ここぞという時に涼しい顔をして着用中。この心地良さが多くの女性、男性に伝わればいいなと思い、今回エリンにフューチャーしました。
そういえば「僕このブランド着ている人が彼女がいいんですよね」と言ったセレクトショップのスタッフさん。示したブランドは、08circusでした。ゼロハチは東松原のアトリエにわざわざ行くくらい大好きですが、そっとラックにお返しするのでした。…

WRITER
松本寧音
株式会社StylePicksライター、ディレクター。2017年ファッション専門学校を卒業したのち、株式会社StylePicksへ入社。ライティング業務、コンテンツ制作を中心に、他メディアへの執筆も行う。
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株式会社StylePicksライター、ディレクター。2017年ファッション専門学校を卒業したのち、株式会社StylePicksへ入社。ライティング業務、コンテンツ制作を中心に、他メディアへの執筆も行う。
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