フルフィルメント  2018-09-17

ファッション関連のweb制作を発注する際の注意点

この日、新規案件で相談に行ったアパレル企業のお話をつぶやいたところ、そこそこ反響があったのでピックアップしました。企業のwebの相談に行って一番よく出てくる問題がこれなんじゃないかと思うくらい、いつも聞くやつです。めっちゃ簡単に問題点を挙げますと、

 

「ブランドとして価値を高め、ファンを1から獲得していく施策が無い」

 

という点です。今、市場でECが調子がいいと言われているのは、既にブランドとしてある程度の期間運営されていて、店舗があって、顧客もついているところが主にECでの販路を確立しているだけに過ぎず、スタートしたばかりのブランドや小売の経験の無い会社の場合、顧客リストが一つもありませんので売上を短期的に作るのが難しい。

 

そういうブランドが1からファンを獲得していくには、コンセプトや独自商品、そのショップだけが提供できる体験価値などが絶対に必要になります。これは既に一定期間ブランド運営をしているところでも、今後更に売上を伸ばし収益を拡大していこうと考えている企業さんは同様でしょう。

 

弊社では提案の際ここの企画に1番労力を割き、コンセプト立案から4P戦略までを資料作成して提出していますが、結構ここをさぼっているweb業者が多いように感じております。結局はブランドとして、もしくはショップとして提供できる付加価値が曖昧なままスタートしてしまっては、ブランド価値が一向に向上せず、ファン獲得が難しくなっていくのは当然なのです。しかし、それを見抜けるかどうかは提案を受けるクライアントのリテラシーに委ねられます。

 

そんな訳でこれからwebの提案を受けるであろうブランドの方々は、自分たちにとって適切な提案をしてくれているかどうかを見極めた上でサイト構築や集客をお願いする必要があります。今回は、提案側から見た「ファッション関連のweb業者選定方法」を記載しておきたいと思います。

 

 

・集客施策が「メルマガ配信」と「web広告」のみ

まず、提案の際に「ブランド戦略」のお話をしない時点でこれの可能性が結構高いです。そもそもECで売ろうと思うなら、既存顧客にECを使ってもらう事と同時にブランドのファンを増やすのが必須です。

 

この後者の「ファンを増やす」という事は、「ブランド価値を高める」という事になります。コンセプトが曖昧なまま、そのブランドのファンを獲得する施策は立案できません。

 

結果、できる事が既存顧客に対して配信するメールマガジン、もしくはLINEの配信。そしてweb広告のみになります。しかし、サイトコンテンツに力を入れないとweb広告も効果を最大化できないので、結局運用実績は効率的になっていかないとは思います。

 

 

・課題解決が「サイト改修」や「機能の追加」のみ

毎月アクセス解析レポートにて課題は出て来ます。課題点は毎月複数出てくる事でしょう。もちろんwebでテクニカルな事も時には必要になったりします。

 

「トップのバナーを変えた方がサイト滞在時間が伸びた」

「ブランドサイトとECを統合したら離脱が減り、購買が伸びた」

「オンライン接客を導入したらCVRが上がった」

 

などなど。こういった事の優先順位が低いとは言いません。しかし、もし提案がこれしか無い場合は注意が必要です。

 

ファッションECの場合、課題点としては「商品力」「販促企画」「在庫量」「SKU数」「顧客管理」「サイトコンテンツ」なんかも見ておかなければなりません。これって店頭でも問題になる点です。EC運営だろうとファッションを売るのですから、これらを無視していい訳がありません。しかしとりわけファッション、小売のノウハウを持たない業者はこのへんのお話をしようとしません。だから自ずと提案できる内容が「サイト改修」「機能の追加」に絞られていきがちなのです。

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深地 雅也
WRITER

株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。 繊研新聞にてEC関連記事連載中。→ https://senken.co.jp/posts/fukaji01

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