フルフィルメント  2018-09-04

ZOZOとファーフェッチの本当の競合はどこ?

 

上記のようなツイートが流れていましたので便乗してご意見させて頂きます。ちなみに僕のタイムラインでは、、、

 

とまあ、「安くない」とフルボッコに。。確かにそれはその通りで、何故価格が安いと言っちゃったんでしょうか。もしかして内外価格差でインポートが安いと感じたのかな。。個人的にラグジュアリーECでお買い物をする時はshopstyle 使っていますが、価格が落ちたアイテムはすぐ通知が来ます。インポートブランドは型落ちでいいならYOOXからよくセール通知来てますけどね…。

 

という事で皆様同様、僕もファーフェッチとZOZOを比較するのはちょっと微妙だと思ってます。両社を比較してみると、規模感でもまだまだZOZOの方が圧倒的にでかい。確かに世界展開という点ではファーフェッチが上ですが、そもそも売ってる商材やユーザー属性が違いすぎませんかね。個人的に思うファーフェッチの強みは、ラグジュアリーブランドとコラボしてファーフェッチ独自の製品を出したり、施策を実施したりしているところでしょうか。

 

「バーバリー」とファーフェッチが提携 ベイリーのラストコレクションが発表後即販売へ

 

フェンディがファーフェッチとコラボ、オンラインカスマイズサービスをスタート

 

上記のような取り組みはファーフェッチ独自のコンテンツですし、そこでお買い物する理由になり得ます。

 

 

ファーフェッチの競合は?

で、肝心のファーフェッチの真の競合ですが、よく引き合いに出されるのはネッタポルテでしょう。

 

<NET-A-PORTER.COM>

ネッタポルテの直近のトラフィックはsimilarwebで見る限りは、月間587万セッション。流通総額はまだまだネッタポルテの方が上のようですが、ネッタポルテを創業したナタリー・マセネットがファーフェッチの非業務執行共同会長に指名された事で話題になったりしてますね。ファーフェッチは「世界のセレクトショップが出店するモール」という位置付けでしたが、現状は複数のブランドが出店しているだけのように見え、その他のラグジュアリーECと見え方がそれほど変わりません。ですので競合としては、

 

MATCHESFASHION.COM
(月間 317万セッション)

 

mytheresa.com
(月間 415万セッション)

 

SSENSE
(月間 845万セッション)

 

※ファーフェッチの月間セッション数は直近で1550万セッション。

このあたりの大手ラグジュアリーECになってくるかと思われます。マイテレサはニーマンマーカスの傘下ではありますが。トラフィックではファーフェッチが頭一つ抜きん出ているようですね。まぁsimilarなんで誤差あるでしょうけど。

 

 

ZOZOが世界展開する際の障壁は?

一方、ZOZOが世界に出る際に競合になり得そうなファッションECモールはどこなのか?ですが、世界の状況にそこまで詳しくないのでよくメディアに出てくるところを引っ張ってきました。

ASOS

イギリス発祥のファッションECモール「ASOS(エイソス)」。直近の売上は19億2360万ポンド。1ポンド=143円としたら2750億円の売上になります。規模感的には似たようなところでしょうか。

 

Access Denied

ZOZOと違う点は欧米にて海外展開が進んでいるところになります。

 

ASOS retail sales by region 

直近のトラフィックは月間6090万セッション。主に低価格商品が主体ですが、最近のZOZOの低価格化を見ると競合になり得るのではないでしょうか。強みとしては下記のような記事が以前話題にはなっていました。

 

デザインから販売まで1週間 —— ZARA、H&Mを脅かす新興オンラインブランド

 

これが本当ならえらい事ですね。ECはQR(クイックレスポンス)が肝の商売ですので、この強みはめっちゃ有利に働きます。

※ZOZOの直近は月間3867万セッション。

 

 

zalando

お次はドイツのファッションECモール「zalando(ザランド)」。こちらの直近の売上は44億9000万ユーロ。1ユーロ=130円としたら5837億円の売上規模。こちらはZOZOの倍以上の規模感ですね。

上記ページを見たらわかるように、15カ国でドメインを分けて運用しています。ドイツ単体でも1600万セッションを超えるトラフィックでした。

 

なぜドイツのファッションEC「Zalando」はZOZOTOWNの7倍も売り上げているのか

 

上記のような記事も以前に公開されていて、日本でも知名度は高いんではないかと思われます。ややざっくりした内容の記事ですので、ZOZOより優れているポイントは非常にわかりにくいのですが。。。

 

上記からわかるように、ZOZOとファーフェッチは今のところ競合にはなりにくいんじゃないかなーと思っております。特に最近のZOZOは本当に安売りが目立つようになっているので、ラグジュアリーブランドはおろか国内デザイナーズブランドすら売るのが難しそう。ECはその特性上、安い物が売れやすいので問題は無いんですが、感度が低く見られないよう注意する必要はありそうです。

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深地 雅也
WRITER

株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。 繊研新聞にてEC関連記事連載中。→ https://senken.co.jp/posts/fukaji01

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