ファッション全般  2019-03-19

「赤」が着たくなったら思い出す、讃美を贈りたいブランドたち。

 

たとえば、人とのつながりやぬくもりを感じる愛情深い「赤」、怒りや血の気をもよおす危険な「赤」。赤は色の中でもっとも対極のイメージがあり、使い方や色味ひとつでプラスにもマイナスのイメージにもなる少々コワい色です。人を惹きつけたと思えば遠ざけるあまのじゃくな表情は、虜になる方も少なくないはず。女性が纏う真っ赤な口紅のように。

 

イメージカラーやモチーフとしてもこよなく愛される赤ですが、その赤のバリエーションや色味の違いはなかなか知らないこともあるのではないでしょうか。今回はそんなフレキシブルな赤をアイデンティティにする、5つのブランドをご紹介します。

 

 

 

毒々しい、黒に似合う「赤」/ COMME des GARÇONS

 

 

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@saskiadebrauw by @erikmadiganheck for @nytmag with @juliendys

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コムデギャルソンの赤は、毒々しい血液のような赤です。バラの花びらというよりはバラの棘によって滲み出る血、臓器、肉片などが連想され、グロテスクでありながら、憤りも感じさせるバイオレンスな印象。「黒の衝撃」に呼称されるコムデギャルソンは、赤に黒を混ぜたような影のある息遣いです。デザイナーの川久保玲は「赤は黒である」と話しており、過去に赤をベースにしたコレクションも発表しています。

 

 

女性の柔らかさや愛情が化身となった、生きた「赤」/ Simone Rocha

 

 

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@walldamort shot by @lesliezhang1992 styled by @robbiespencer in Hong Kong for @amagazinecuratedby issue 18 by Simone Rocha available now #simonerocha

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「女性であること」を思うような、フェミニンを赤で表現するシモーネ・ロシャ。デザイナーのシモーネ・ロシャ自身が母親ということもあり、ただの現実離れしたコレクションピースではなく、普段の生活に寄り添う服を前提としていて、リアリティを感じさせる子どもや少女、母、妊婦、おばあちゃんらがモデル。その女性に対する包容力は、時に儚く、時に強く、時に華やかに、愛情が化身となって赤く染まっているよう。

 

 

女性の一歩を変える、レッド・ソールの艶やかな「赤」/ Christian Louboutin

 

 

クリスチャンルブタンの代名詞である、真っ赤に塗られた“レッドソール”。品格、エレガントを象徴するかのごとく曇りのない艶やかな真紅は、歩く後ろ姿、着席した足元を華麗に彩り、自信をもたらしてくれる、まるで魔法です。女性が憧れの靴として名を挙げるのは、履いている女性がきっと強く美しく見えるから。レッド・ソールの起源となった赤のマニキュアや口紅と同じく、女性が女性らしさを引き出したいときに手を伸ばす赤だといえます。

 

 

一度見たら忘れない、情熱的で鮮烈な「赤」 / VALENTINO

 

 

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@tiajonsson1 captured while walking on the streets of New York in her Valentino Garavani #VLTN sneakers.⁣ ⁣ Film by @agostinagalvez and produced by @roscoproduction

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鮮烈な赤のドレスが「ヴァレンティノ・レッド」と愛称を込めて呼ばれ、美術館にも展示されるほど人々を魅了するヴァレンティノの赤。女性らしいというよりも情熱的で優雅な赤は、芸術的な評価も受けるほどインパクトが絶大。ヴァレンティノの赤には引き出しが多く、ローズのような赤もあれば、コク深い赤もありますが、どれも赤の語源である明るいイメージ。その躍動感は着ている人の笑顔が映える主張の赤に。

 

 

街の信号に近い、ストリートな「赤」/ Supreme

 

 

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“BLESSED” a full-length video by William Strobeck for Supreme. Available now on iTunes – link in bio – and DVD.

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シュプリームのアイコンである“ボックスロゴ”の赤は、ストリートブランドさながらの注意をうながす街の赤がモチーフ。赤信号、三角コーン、サイレンなど、危険な香りがするのにどこか馴染みのある赤で、マイナスな価値観をクールに昇華させている印象です。これらの赤はコムデギャルソンの不穏な空気とは異なり、事故を未然に防ぐ守るための赤と取れるはず。どこからともなく漂ってくる、人間臭さや親近感をロゴに込めて……。

 

 

 

赤といえば私は、いつも戦隊ヒーローの真ん中にいる強い人が先に浮かぶのですが、そのせいか赤を着る日はいつもよりちょっと強気な自分になれる気がして勇気をもらえます。色に力を借りるというわけではありませんが、色が人に吹き込むエネルギーは心なしか大きい。そんな風に、色から服を選ぶ日があってもいいなと思い、パソコンを走らせてみた今日です。

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松本寧音
WRITER

株式会社StylePicksライター、ディレクター。2017年ファッション専門学校を卒業したのち、株式会社StylePicksへ入社。ライティング業務、コンテンツ制作を中心に、他メディアへの執筆も行う。

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