フルフィルメント  2019-03-30

その施策、在庫増えやすくなりませんか?

「ZOZO」メンズのギンガムチェックシャツを発売、PB商品は累計50型に

ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOがプライベートブランド「ゾゾ(ZOZO)」の新商品として、メンズのギンガムシャツを3月28日の今日発売した。 カラーはサックスブルー、ネイビー、レッドの全3色を展開。通年で着用できるコットン100%の生地を採用し、裾のラインは曲線に仕上げた。「ゾゾスーツ(ZOZOSUIT)」による計測データを基にした推奨サイズで提供するほか、胸囲や肩幅、袖丈など計6ヶ所のサイズを調整して注文することもできる。価格は税込4,400円。

 

ZOZOのPBからまた新商品が発表。今度はギンガムチェックのシャツの展開ですね。新商品については先日も少し書きましたが、

ZOZOの新商品が話題にもならなくなってきた?

ビジネススーツ発表時と比較すると本当に話題にならなくなってきています。

 

ユニクロのギンガムチェックシャツは2990円でZOZOが4400円。もはや、ユニクロに対して価格メリットを打ち出す気も無くなってきたご様子。そもそもユニクロに対してコスパで対抗したら絶対あかん…。

 

 

○SKUが増えると消化率が下がる

そんな状況のZOZOなんですが、ここでアパレルの基本に立ち返ってみたいと思います。SKUって増やせば増やすほど、普通は消化率下がります。例えば、サイズ展開が多いブランドなら先述したユニクロが代表的ですが、店舗数もユーザー数もめっちゃ多いからこそサイズ展開増やせますし、アイテムの型数が他のアパレルと比較して規模の割りに非常少ない。SCのブランドをよく見てみたらわかるのですが、サイズ展開ってM・Lの2サイズ展開のブランドが珍しくありません。もちろん、その分機会損失はありますが。ZARAやH&Mはアイテムの型数は膨大ですが、その分1型あたりの奥行きを少なくしていますし、こちらもユニクロ同様、店舗数が膨大です。

 

 

○販売期間を長く取れば消化率は上がる

逆に消化率上げたければ、一つは「販売期間を長く取る」という手法があります。トレンド性の高い商材ならこれは実現不可ですが、ユニクロのようにベーシックアイテム中心なら可能ですし、バッグや革小物の消化率が高いのはこれが主な理由になります。ZOZOの製品はベーシックアイテム中心なので、まだ販売期間は長く取れるでしょうけど、あまりにもサイズ展開が多すぎるのと、PBの展開アイテムがどんどん増えてきているのがちょっと心配。今頃、倉庫は在庫の山なんではないかと思うのです。しかも「あなたサイズ」と銘打ってサイズ展開増やしまくっているせいで、在庫消化のハードルが更に上がっています。

 

こういう事態を招いている背景には、「社内にアパレルの基本がわかっている人があまりいないのでは?」ということが考えられます。もちろんアパレル経験が全てではありませんが、想定できるリスクは早めに潰しておくに越したことは無いでしょう。

 

ゾゾ前澤社長が語る「ZOZOARIGATO」の真相と新戦略㊤

現在業界のEC比率は約10~20%程度と想定しますが、これが30~40%程度になれば、過剰在庫が減り、セール過多問題の解消も進むはずです。これまでECは店の脇役でしたが、「EC主体のモデルこそアパレル業界に必要なこと」と堂々と主張していくべきタイミングを迎えたと思っています。

 

上記の記事で前澤さん本人が語られていますが、今やっている施策は消化率が下がる施策ですし、過剰在庫が増えます。EC自体の消化率が低いのですから、業界が見直すべきはEC比率ではなくMDの精度なのではないでしょうか。

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深地 雅也
WRITER

株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。 繊研新聞にてEC関連記事連載中。→ https://senken.co.jp/posts/fukaji01

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