ファッション全般  2019-04-10

スニーカーの変遷

昨今のスニーカーブームは凄まじい。

 

コレクションブランドやスポーツブランドの定番モデルは勿論、生産数の少ないブランド別注や、アーティストとのコラボモデル、過去のヒットモデルのリバイバル、途方も無い倍率の抽選に心踊らせている若者も少なく無い。

 

特に人気のあるモデルになると定価の10倍近くの価格で取引している輩もいる程、レアスニーカーはステータス化し、現代のファッションのアイコンアイテムとなっている。

 

1990年代初頭、今も尚愛され続ける『バッシュ』がトレンド。AIR JORDAN V(NIKE)、THE POMP(Reebok)が巷で大流行。漫画『SLAM DUNK』の影響でバスケットボール人口が増えはじめ、ファッションアイテムとしてバッシュが活躍。

 

ボリュームのあるのバスケットシューズや、シューレース無しで足にフィットさせる事が出来るポンプシステムに、最先端を求める若者達は目を輝かせた。

 

当時、下駄箱からバッシュがゴッソリ無くなるといった事件が多発していたそうだ。因みにアメリカではAIR JORDAN Vの購入を巡って殺人事件まで起こっている。

 

 

1995~ハイテクスニーカーブームの立役者

AIR MAX95(NIKE)、InstaPompFury(Reebok)が爆発的ヒット。

 

当時としては画期的なエアユニットがデザインとして外に見えているランニングシューズや、未来的で奇抜なシルエットに特徴的なポンプチェンバーが斬新なハイテクスニカーは高価だった事もあり瞬く間に憧れの的となった。

 

当時、人気雑誌の広告に転売が堂々と載っていたり、発売日に業者が先頭で棚買いするなど全体的にモラルが低かった。

 

特に人気だったAIR MAX95のファーストカラー『イエローグラデ』は、高値で転売出来た為、人気色を履いていた少年が襲撃されスニーカーを強奪される『エアマックス狩り』が流行語となる。

 

2000~スポーツスニーカーブーム終焉へ

AIR ZOOM SEISMIC(NIKE)、AIR ZOOM HAVEN(NIKE)、AIR PRESTO(NIKE)、引き続きNIKE、Reebokの二強。

 

AIR PRESTOが発売と同時に完売になる程人気を集め、AIR ZOOM SEISMIC、AIR ZOOM HAVENが2万足ずつ売れ、CHANELがランウェイショーにInstaPompFuryを使用する等、ハイテクスニーカー ブームはこのまま続くかと思われたが、この辺りでスポーツスニーカー が全体的に下火に、若者はレザーシューズやブーツを好むようになり、ハイテクスニーカー=オタクのアイテム、ダサいと言われはじめた。

 

 

2005~新たな兆し

ナイキフリーシリーズ、AIRMAX360(NIKE)、EASYTONE(Reebok)。裸足感覚シューズのパイオニアといって過言ではないナイキのソールテクノロジー「ナイキフリー」が誕生。2010年にはHIFANAを起用した斬新なプロモーションで高い人気を獲得。

 

エアマックス360誕生、360度どこから見てもエアバッグの存在が確認できる360度のビジブルエア化を達成したエアマックス360が登場し、世間をあっと言わせる。

 

リーボックのイージートーンが誕生、履いているだけでトレーニング効果の実感出来るフィットネスシューズというジャンルを開拓したリーボックのイージートーンが登場した。

 

あえて、不安定な状態をスニーカーによって作り出すことでシェイプアップ効果が期待できるとして、女性を中心に爆発的なヒットとなる。

 

2010~女性がスタートさせたスニーカー ブーム

AIR MAX90(NIKE)、STAN SMITH(adidas)、AIR MAX90が発売20周年を迎え、STAN SMITHが2年ぶりに復刻する等、過去のヒットモデルが復刻し、女性を中心に多くの人々に受け入れられる。

 

オタクの象徴とまで言われネガティヴな印象がこびり付いたハイテクスニーカーが再びファッションアイテムに返り咲いた理由のひとつとして、女性が履く新鮮さが大きく関わっているのではないかと考えられる。

 

山ガールやマラソンブームといった活動的な女性が増えたのもこの頃だった。

 

90年代のハイテクスニーカーブームは男性の輪の中で完結されていたが、女性がファッションアイテムとしてスニーカーを取り入れはじめた。

 

梨花がAIR MAX90を履いた事がキッカケとなり、復刻したInstaPompFury、AIR MAX等のハイテクスニーカーだけでなく、各ブランドの定番モデル、STAN SMITH(adidas)、ALL STAR(CONVERSE)、574(NewBalance)等のローテクスニーカーにも注目が集まる。

 

今や幻と言われているNIKE ×YEEZY『AIR YEEZY』の発売もこの頃だ。

 

 

2015~コラボ、復刻が世間を騒がせる

YEEZY BOOST(adidas ×YEEZY)、Hu(adidas ×Pharrell Williams)、AIR JORDAN 1 RETRO OG(NIKE)M1300(NewBalance) OLD SKOOL(VANS)。

 

ファッションの流れがスポーツからラグジュアリーストリートへ流れ、VETEMENTS、OFF−WHITE、FEAR OF GOD等、全体的にストリート感が強くオリジナリティーのあるブランドがスポーツブランドの定番スニーカー をカスタムする。

 

中でも、adidas × カニエ・ウェストのコラボレーションラインYEEZY BOOSTは全てのモデルが例外なく即完売、プレミア化するという凄まじい人気を誇りスニーカー ブームを更に加速させた。

 

続いてNIKE × OFF WHITE c/o VIRGIL ABLOH『The Ten』、adidas Originals × Pharrell Williams『Hu NMD』、VANS × FEAR OF GOD『SK8−HI』『Era』、NIKE×FEAR OF GOD『AIR FEAR OF GOD 1』『AIR SKYLONⅡ』等にも同じ現象が起こり、その他にも続々とレアスニーカー が次々とリリースされた。

 

 

いかがでしょうか?

 

この他にも、ここでは紹介しきれない程のスニーカー、そして、そこに付随したドラマがある。

 

その発売した時代、ブームのきっかけになった人物など、そのスニーカーが持つドラマを語るのも楽しみ方の一つではないだろうか。

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左内竜也
WRITER

ラグジュアリーブランド、レザーバッグなどの販売経験を経て現在、販売・営業・ライターと幅広く活動中。ストリート・スニーカー関連に精通しており、若者のフィルターを通してファッションを伝えていきます。

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