ファッション全般  2019-04-17

ユーズドとヴィンテージの違い

僕はファッションが好きだ。

 

特に専門知識がある訳では無いが、自分のファッションの1パーツとして古着がたまらなく好きだ。陽に焼けたり、洗濯で褪せた色、クタッと身体に優しく寄り掛かる少し重みのある生地。

 

はじめて袖を通すのにずっと昔から知ってたような、どこか懐かしさのあるあの感覚。僕のファッションを語る上で”古着”は外す事の出来ない一つの要素である。

 

最初は新しい服が高くて買えなかった、だから古くて安くなった物を買っていた。だけど、大好きな洋服を知るにつれ、いつしか”古着”という概念を愛するようになった。

 

今作られている洋服とは作り方が違ったり、限定された年代にしか作られなかった仕様。そしてその全てが、この先の人生で全く同じ物に巡り会う事のない一点物だという事も、古着を語る上では重要なポイントだ。

 

少し話は変わるが、街の古着屋の看板なんかでよく見るUsedやVintageの表記に僕は小さな疑問を持って生きてきた。古着の中でも分類されているっぽい事はわかるんだけど正直どう違うのかがわからない、言い回しが違うだけでもしかしたら同じ言葉なんじゃないの?ヴィンテージは何となく古着の中でも高いやつ?デットストックのこと?と疑問は次々に湧き出て来ます。今回は、何となく雰囲気で使っていた言葉に深みが出る『ユーズド』と『ヴィンテージ』の違いについて解説しようと思う。

 

”USED”

USEDは簡単に言うと”中古”と言う意味である。

なので洋服に関して言うと古着というカテゴリー自体の事を指す言葉、

どれだけ古い物でも、逆にに新しい物であっても一度誰かが着た物は全てがUSEDになる為、該当するものが多い。

 

 

”VINTAGE”

VINTAGEは古着の中でも特定の時代に作られた希少価値の高い物を指す。

価値のある特定の期間だけ製造されていたデザイン、価値の高い素材や今では再現の難しい仕立てや布地などがあれば価値が上がる

そのためかなり限定された特定の物にだけ使われる表現だ。

 

つまり広い意味の古着”USED”の中でも、特定の期間に製造された希少価値の高い古着が”VINTAGE”と言う事になる。 ただ、問題なのがVINTAGEなのかどうかを判断する専門的な知識を持った人間が販売員に殆どいない事だと言える。

 

ひと言にVINTAGEと言っても、ジーンズとスウェットシャツでは見極め方が違うように、もっと細かく言うとジーンズの中でもブランドが違えばそれだけでも選定基準が変わってくる。1アイテムに限って言えば難しくも無いかも知れないが、古着屋の様に扱うアイテムの数が多く商品の統一が出来ない所で一から勉強をするとなるとかなりの時間と根気が必要になるだろう。

 

そして最大の問題は大抵の販売員がヴィンテージ という言葉の本来の意味を理解しないままに間違った使い方をしている方が殆どだという事。実際『憧れのハイブランドもヴィンテージならお手頃に♪』といった広告を見かける事もある。これは恐らく『中古ブランド品』に注目を集める為、”USED”よりもハイクラス感のある耳触りの良い言葉を選んで使っているのだが、こういった表現が業界全体に曖昧さを生んでいる原因だと言える。

 

”VINTAGE”という言葉自体はもともとワインに使われるブドウの収穫年を指す言葉なのだが、その言葉が定義がブレブレのままファッションの世界でもなんとなく”歴史あるっぽい服”を指す言葉として使われるようになってしまった。我々、ファッション業界に生きる人間が、こういった間違いを内側から無くしていく事で、ファッション業界から流れたフワッと間違った情報を無くし、正確な情報を発信していきたいものである。

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左内竜也
WRITER

ラグジュアリーブランド、レザーバッグなどの販売経験を経て現在、販売・営業・ライターと幅広く活動中。ストリート・スニーカー関連に精通しており、若者のフィルターを通してファッションを伝えていきます。

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