ブランド・ビジネス  2019-04-29

アパレル、着物はゲーム内での販売に活路を見出せる?

先日、現在30歳でネットゲームをやっている人と会う機会がありました。

やっぱり、課金してプレイヤー用の服を買ったことがあるそうです。

その理由は、ログインしたときに、あちこちにいるプレイヤーから「その服オシャレだね」と褒められるから買うのだそうです。

 

自分のブログでもゲームキャラに服を買うことについて書きました。

http://minamimitsuhiro.info/archives/5600.html

 

 

元ネタになったのは深地雅也さんのこの記事です。

ZEPETがアパレルの競合に?加速するソシャゲの可能性

 

オッサン世代・ジジイ世代からすると、実際には着用できないゲーム内で服を買うという行動はちょっと理解できません。

昔のゲームなら、服を買う=強くなるという目的がありましたが、今のフォートナイトにしろ、荒野行動にしろ、服を買っても強くなりません。

こうなると、オッサン世代にはその消費行動を理解するのは難しいのですが、ゲーム内で服が売れる理由は

 

1、いくらたくさん買っても保管場所に困らない

2、着心地やら気温やら体感温度は関係なく好きな服が着られる

3、現実世界の自分では似合わない服もゲームキャラなら着こなせる

4、ゲーム仲間からの称賛が得られて承認欲求が満たされる

 

という物があります。

データという存在でリアルに着用できないという点を除いては、実に純粋なファッションの動機であり、リアルな服よりもファッションニーズが高いといえます。

 

この巨大市場を見逃す手はなく、ビームスやユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシングはゲーム用の服に参入し始めました。

 

しかし、通常の店頭に売ってる服をそのままゲーム化したところで売れ行きは望めないのではないかと思います。

着心地や体感温度、機能性は無視できる世界ですから、そんなベーシックなTシャツやポロシャツ、スーツなんていうものをわざわざ買いたいとは思わないでしょう。

それよりも画面上で映える、平たく言うと「ぶっ飛んだ」デザインの服の方が売れるのではないかと思います。

 

もし、その「ぶっ飛んだ」デザインの服がゲーム内で売れたら、逆にそれを立体化して店頭に並べると、相乗効果で売れるのではないかと思います。

通常の既製服の売り方ではなく、完全受注生産や数量限定で売れば、不良在庫も抱えずにすみます。

 

ガンダムのプラモデルでは、プレミアムバンダイというネット通販で、店頭非売のちょっと変わった製品を完全受注生産で販売しています。

ガンプラという強力なコンテンツがあってこそといえますが、この売り方は不良在庫で悩んでいる洋服業界はもっと注目してもよいのではないかと思います。

 

そして、ゲーム内用の「ぶっ飛んだ」デザインの服を逆に立体化して売るというのは、着物業界にも適応できると考えています。むしろ着物の方が向いているかもしれません。

 

着物の難点は

 

1、動きにくい

2、保管・メンテナンスが大変

3、着付けが難しい

 

ですが、ゲーム内ならこの3点を軽々とクリアできます。

そして、「ゲーム内で売れた着物を立体化」ということで話題にも上りやすくなります。

 

着物業界の起死回生の策はゲームとのコラボではないかと思っています。

 

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南充浩
WRITER

1970年生まれ。大学卒業後、量販店系衣料品販売チェーン店に入社、97年に繊維業界新聞記者となる。2003年退職後、Tシャツアパレルメーカーの広報、雑誌編集、大型展示会主催会社の営業、ファッション専門学校の広報を経て独立。現在、フリーランスの繊維業界ライター、広報アドバイザーなどを務める。 2010年秋から開始した「繊維業界ブログ」は現在、月間15万PVを集めるまでに読者数が増えた。2010年12月から産地生地販売会「テキスタイル・マルシェ」主催事務局。 日経ビジネスオンライン、東洋経済別冊、週刊エコノミスト、WWD、Senken-h(繊研新聞アッシュ)、モノ批評雑誌月刊monoqlo、などに寄稿 【オフィシャルブログ

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1970年生まれ。大学卒業後、量販店系衣料品販売チェーン店に入社、97年に繊維業界新聞記者となる。2003年退職後、Tシャツアパレルメーカーの広報、雑誌編集、大型展示会主催会社の営業、ファッション専門学校の広報を経て独立。現在、フリーランスの繊維業界ライター、広報アドバイザーなどを務める。 2010年秋から開始した「繊維業界ブログ」は現在、月間15万PVを集めるまでに読者数が増えた。2010年12月から産地生地販売会「テキスタイル・マルシェ」主催事務局。 日経ビジネスオンライン、東洋経済別冊、週刊エコノミスト、WWD、Senken-h(繊研新聞アッシュ)、モノ批評雑誌月刊monoqlo、などに寄稿 【オフィシャルブログ

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