フルフィルメント  2019-05-05

今年も大手アパレルのZOZO比率をまとめてみた!

大手アパレルのEC売上におけるZOZO比率をまとめてみた

 

昨年、こんな記事を書いてみたところ結構な反響がありまして、某大手アパレルの会議でも活用して頂いたりしたようです。

 

ZOZO失墜前澤商法は限界か

 

上記の週刊ダイヤモンドの記事にまで「ZOZO比率」って言葉使われてて驚愕しました。これを書いた時には思いもよらないくらいZOZOの話題で持ちきりになった1年でしたね。ZOZOから撤退を表明するブランドも多々あった中で、大手各社の数字がどのように変動したのかが気になるところです。

今期もちょうど2月決算の企業が決算説明資料を公開したところですので、2019年分の「ZOZO比率」を更新してみたいと思います。

 

 

◯パルグループ

 

2018年2月期
EC全体     110億2100万円
ZOZO売上       71億8300万円
自社売上    19億8700万円
ZOZO比率               65%

                              2019年2月期
EC全体     152億3100万円
ZOZO売上     102億8900万円
自社売上    29億5000万円
ZOZO比率               67.5%

 

昨年からEC売上が40億円以上と大幅に伸びているパルグループですが、ZOZO依存度が増しています。年末からZOZO離脱が話題になっていますが、この動きを見る限りパルグループがZOZOから離脱するのはちょっと考えにくいかもです。ただ、パルの特徴としては様々なジャンルのブランドを取り扱っていますので、ブランドごとに整理する可能性は大いにあるでしょう。

 

 

◯ベイクルーズ

「ECモール依存」を脱し自社EC比率6割超え、ベイクルーズ成功の軌跡

 

 2017年
EC全体     275億円
ZOZO売上      107億円 ※ZOZO比率39%から逆算
自社売上   137億円
ZOZO比率     39%

 

   2018年
EC全体     335億円
自社売上   195億円
他社売上   140億円
ZOZO比率  41.7%以下

 

IRが無く、正確な数字が出ていないベイクルーズですが上記の記事からは自社ECの売上が195億円とこちらも2017年の記事から大幅に伸びています。自社ECの比率も当時は50%程度だったのが今は60%程度の比率と、他社モールへの依存度が下がっています。ZOZOの比率も恐らく2017年からかなり下げていっているのではと推測されます。流石、数年前から狙ってやってるだけあって結果がちゃんと出ていますね。

 

 

◯アダストリア

2018年2月期
EC全体    333億円
自社売上     172億円
ZOZO比率   48%以下

 

       2019年2月期
EC全体    405億円
自社売上     200億円
ZOZO比率 50.6%以下

 

トータルのEC化率が20%近くにまできているアダストリアのZOZO依存度は横ばい状態。中の人の話によると、ZOZOとはがっちり手を組んでやってるそうで、こちらも離脱は考えにくいそうです。SC系の低価格ブランドは普段から店頭でもタイムセールとか頻発していますから、ZOZOARIGATOやZOZOのタイムセールとは相性もそれほど悪くないのかも。料率も恐らく相当低めに設定されているでしょうしね。

 

 

◯オンワード樫山

 2018年2月期
EC全体    203億円
自社       152億円 ※自社比率75%から逆算
ZOZO比率   25%以下

 

      2018年3月期
EC全体    255億円
自社       194億円 ※自社比率76%から逆算
ZOZO比率   24%以下

 

昨年、ZOZO撤退を表明したオンワード樫山ですが、自社の数字だけで40億円以上、売上がアップしています。全体で52億円の伸びという事を考えると、自社ECメインで数字が伸びたという事がわかります。来期はZOZO比率0%になるので、ZOZO依存から完全に脱却し、自社ECを強化できた一番の成功事例と言えそうです。百貨店アパレルだから、大手セレクトよりはそもそも難易度低かったんでしょうけど。

 

 

◯ユナイテッドアローズ

ユナイテッドアローズは3月決算の為、まだ資料が出揃っていません。第3四半期の資料では下記の通りでした。

A、単体のネット通販売上は前年の 109.1%でした。前年度に撤退した事業の売上を除いた実質的な成長率 は約 20%です。主要サイトではユナイテッドアローズ(UA) オンラインストアが約 130%(撤退事業を除く 約 139%)、構成比約 27%(前年から約4pt 増)、ゾゾタウンが約 94%(撤退事業を除く 約 104%)、構成比 約 50%(前年から約 8pt 減)、楽天ブランドアベニューが約 211%(撤退事業を除く 約 224%)、構成比約 12%(前年から約 6pt 増)、アマゾンが約 128%(撤退事業を除く 約 132%)、構成比約 3%強(前年から微 増)です。

2017年3月期 2018年3月期
EC全体    202億円   232億円
ZOZO売上   121億円   132億円
自社EC売上  40億円    54億円
ZOZO比率    60%     57%

 

昨年がZOZO比率57%で、直近が50%という数字。ZOZO依存度を相当下げてきています。今期はto Bでの開発受託をZOZOから変更すると報道があったユナイテッドアローズですが、to B to C共に依存度を下げていく方針なのでしょうか。

 

その他、上記のダイヤモンドの記事ではアーバンリサーチの数字が一部公開されています。

 

 

アーバンリサーチでZOZO比率50%との事。EC売上が205億なので、100億円以上はZOZOで売っているという計算ですね。

 

まとめますと、ベイクルーズは離脱していく方向性(一部では非表示にしている商品もあり)、ユナイテッドアローズは依存度を下げる事に成功、アダストリアとパルはがっちり組んでいく。といった感じでしょうか。ZOZO依存度がぶっちぎりで高いTOKYO BASEは2月決算なんですがまだ決算短信しか公開されておらず、ZOZO比率が出ていませんのでまた公開されてから追記したいと思います。

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深地 雅也
WRITER

株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。 繊研新聞にてEC関連記事連載中。→ https://senken.co.jp/posts/fukaji01

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