ブランド・ビジネス  2019-05-16

ワゴン車販売のケースで”ロス”を考えてみる。

・ロスを違うケースで考えてみよう!

前回の記事は、アパレル小売における”ロス”の話をさせて頂きました。

アパレル小売りにおける”ロス”と”粗利益”の関係

では、今回はロスのことも踏まえ。また問題を出しますので、皆さん是非考えて見てください。

 

(問題)
元アパレル出身のBさんが、ワゴン車で、1個500円の元売価の弁当を500個販売することにした?(仕入)原価100円。ケースAとケースB。2つのケースが発生するとしたら、マーチャンダイザー的思考だと、どちらを選択することがベターでしょうか??

 

 

*ケースA

→300個は元売価で売れたが、売れ残りそうだったので残り200個40%OFFしてすべて売り切った。

 

*ケースB
→300個は元売価で売れたが、売れ残りそうだったので残り200個を30%OFFして売った。結果。25個も余ってしまったので、その分は廃棄した。

 

MD的思考では、ケースAとケースB。どちらっがベターな選択でしょうか??

 

 

・在庫が残った方が得なの??

皆さん。答えはわかりましたか?

先に答えを言ってしまうと、正解はケースBの方が、MD的思考ではベターな選択になります。

 

何故答えはケースBなのか?を以下端折って説明すると。。。

 

ケースA
・売上 210,000円
・荒利率 76.2%
・ロス率 0%
・粗利率 76.2% ・粗利高160,000円

 

ケースB
・売上 211,250円
・荒利率 77.5%
・ロス率 1.2%
・粗利率 76.3% ・粗利高161,250円

上記の問題を計算すると、上記の数字になります。
ケースAでは、弁当を全部売りきってますので、当然ロス高0円。荒利高と粗利高は、同じ160,000円になります。

ですが、ケースBでは、途中からの弁当のOFF率は、30%で荒利率も77.5%と高い数字になりますが、売れ残った弁当が25個もあるので、その弁当を廃棄すれば、2,500円のロス原価が発生。

その分を荒利高からマイナスしなければなりません。

 

しかしながら、廃棄ロス原価の2,500円を引いても、ケースBの場合は、ケースAよりも粗利高が1,250円多くなっています。ということは💡答えは、ケースBということになります。

 

 

・在庫消化ばかりに注力すると、粗利が実は少なくなる?

これをアパレル小売のケースで言えば、在庫を無くしたいがばかりに、過度のセールをしてしまう。すると、在庫は大幅に減ったけれども、本来とれた筈の粗利益を大幅に喪失する!

ということがあり得る!!ということになります。

 

この場合。当然のことですが、店頭が過度なセール状態になっているということです。
その場合。たとえ在庫は減っても、粗利益の喪失とともに、顧客からブランド・ショップへの信頼を喪失する!ということにもなりかねません。

 

また、百貨店でよく行われている委託商売の場合。委託商売の場合は、在庫をすべてメーカーに返品できるので、百貨店には在庫リスクはありません。

ただし、委託商売の場合は、商品の掛率(仕入原価率)は、当然のことながら、買取のケースよりも、高くなってしまいます。

 

仮に、掛率が高い委託商品が、ものすごい勢いで売れても、粗利高はそう多くは稼げません。

売れる商品!であった場合は、商品を買い取って、掛率を下げ、売れたが在庫は多少残った。
実は、そのケースの方が、多くの粗利益が獲得できている!ということがあります。
(百貨店は、そのことで多くの粗利益を喪失しているケースが多々ある。)

 

むやみやたらに、セールの値段を下げすぎると、上記のようなことが起こる!!
ということを、皆さんもよく覚えておいてください。

次回は、このシリーズの纏めとして、更に難易度が高い?問題を出していきます。
では皆様。次回をお楽しみに。

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佐藤 正臣(マサ佐藤)
WRITER

(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研plusにて「佐藤せんせの算数で極める達人MDへの道。第2講~算数で極めるMD予算設計の道」掲載中。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。アパレルウェブapalogでブログ掲載中。最近は喋ることが仕事。唯一の趣味は古着収集

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