ファッション全般  2019-06-18

作文もロクに書けない新人ライターが、初めにした7つのこと。

 

2017年、春。周囲のクラスメイトが販売員として働き始める傍ら、服飾専門学校の進路としてはめずらしい「ライター」として、キャリアをスタートさせました。

 

ライターといってもこれまで文章を長く書いた経験といえば、国語の授業で書く日記並みの作文くらい。専門学生時代に企画書のプレゼンをすることはあったけれど、文章うんぬんというよりも企画力、おもしろいプレゼン力が問われる場面でしたので、もちろん体裁は二の次。“文章を書いて伝える”という点に、特別長けた能力があるわけではありませんでした。

 

もしかしたらこれを読んでいる方の中にも、同じような類いの方がいらっしゃるのではないでしょうか?最近文章を書き始めた、これから文章を書いていきたい、文章を書いているけど思うように書けない方もいるかもしれません。

執筆する前準備、執筆中に気をつけている注意点…… 今回は修行期間も本番になってしまう現場で、新人の私がまず初めにした7つのことをご紹介します。

 

 

① ロールモデル(お手本)を用意する。

 

『すべての技術は模倣から始まる』これがライティングに向き合う姿勢を変えられた大きなきっかけの言葉でした。いかなる場合も真似をすることはいけないと思っていたからです。

 

似たような格言に「すべての芸術は模倣から始まる」「すべての創造は模倣から出発する」などがあったのですが、どうやらこれは創作をする人の根底にある常識だそう。当然、まるっきり真似するのはご法度なので、自分のクリエイティブに必要だと思う要素を抽出し、反映、アップデートして落とし込むことが条件。正解がない世界ですので、自分の中での正解を用意しておくことは、記事を書くうえで大きな指針になります。

 

『芸術家の盗み方に創造の秘訣、あるいは独創性が隠されているのである。』( — 池田満寿夫「模倣と創造 : 偏見のなかの日本現代美術」)

 

 

②  自分のインプットを貯める“ライター手帳”を作る。

 

心を惹かれたり、提案が優れていると感じたりした「ワード」「タイトル」「見出し」「コンテンツ」をいつでもどこでもメモにとるクセをつけ、自分だけのライター手帳を作ります。

 

上記でも述べたように、すべては模倣することから始まります。真似するのではなく、インスピレーションとして参考にすると言ったほうが妥当でしょうか。雑誌、本、小説、ウェブ、街の広告、CMなどなど…… 24時間アンテナを張り、困った時に頼りにできる自分の“引き出し”を蓄えておくのです。私の場合いくつかのブランドを担当していますので、わかりやすく案件ごとに使えそうなキーワードをグループ分けしていました。手帳の中がごっちゃにならないのでおすすめです。

 

 

③  扱う情報に対して、とことん調べ尽くす。

 

ベテランライターさんたちの足下にも及ばないのは言うまでもありません。無知なことを自覚し、きっちりと扱う情報や言葉ひとつでも徹底的に調べてから取り扱うように意識しています。

 

人へ発信する身として、私たちには誤った情報を届けないように自覚を以って記事と向き合う責任があります。内容に虚偽がないか、想像性は持たせるにしろ読者が間違ったものの捉えかたをしないか。大丈夫だろう……とたかをくくる前に、不安要素はひとつ残らず払拭。ある特定のブランドをピックアップする際には、過去から現在、端から端までとことん調べ尽くします。

 

 

④ 執筆前に文の構成をあらかじめ決める。

 

あらかじめ全体の完成像(ゴール)を思い描き、ポイントを整理した状態で書き始めるとまとまりやすくなります。逆算に近い考え方です。

 

まだ書くコツをつかめていないと、書いているうちに結局なにが言いたかったのか不透明になったり、ダラダラとただ長い記事になってしまうことがあります。それぞれ書きやすいように自分なりの楽な書きかたを見つけることがスピードアップに繋がるコツ。参考に、私なりの制作順序を残しておきます。

 

1. 書きたいポイントを羅列する。

2. 文中でも意識できるようにタイトルを先に考える。

3. リード文を書く。

4. 必要な見出しを付けていく。

5. 記事に肉付けしていく。

 

 

 

⑤ 見出しだけでなにが言いたいかを完結に記す。

 

文の構成をあらかじめ決めておく際に、記事の要点を見出しで全て表現してしまうことを心がけています。

 

これは上司の受け寄りなのですが、特に女性は長い文章をあまり読みたがらない傾向があります。ウェブは指を動かすだけでサクサクとスクロールすることができますので、流し見されることが多いのが事実です。より中身を深く読んでもらうためにも、途中に挟む見出しで目を引くこと、なにが書いてあるかを把握できるようにしておいてあげると◎です。見出しは長い文章の中でちょっとしたブレイクタイムにもなるので、読んでいる人を疲れさせない効果もあります。

 

 

⑥ 同じ意味合いでも、媒体ごとに適切な言葉を選ぶ(探す)。

 

自分のブログのみで執筆すればいいブロガーとは異なり、さまざまな媒体の色にあわせて執筆しなければいけないのがライターという職業。同じことを書く場合でも、それぞれの媒体のコンセプトやブランディングに沿った言葉選び、言葉遣いに変換するボキャブラリーが必要です。

 

ボキャブラリーを増やすために、まず読み物の量を増やしました。どんなターゲットの本にどんな言葉が使われているかをチェックし、世に流れているウェブの記事を見漁りました。同じ情報でも、響く提案の仕方がまったく違ったからです。ウェブでは拡散されることが大きな見返りとなるためバズることを意識し、よりキャッチーなタイトルメイク、コンテンツが重視されます。

 

 

⑦ 自分が書く意味、強みを模索し、自分ならではのエッセンスを加える。

 

誰にでも代わりが書けるような記事なら、自分が書く意味も、自分に依頼してもらう意味もなくなってしまうので、ライターとして武器を身につけなければいけません。依頼主や媒体が自分になにを求め、自分になにができるかを客観的に考え、エッセンスとして記事に落とし込むことがキモです。

 

考察、拡散力、ユニークさ、造詣の深さなどそれぞれありますが、まだ何者でもない新人だからこそ書けるなにかがあるはず、伝えられる理由があるはずです。他人からの評価に耳を傾けながら自分の本質と相談し、ほのかな香りづけをしていけるといっぱしのライターだなというふうに思います。

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松本寧音
WRITER

株式会社StylePicksライター、ディレクター。2017年ファッション専門学校を卒業したのち、株式会社StylePicksへ入社。ライティング業務、コンテンツ制作を中心に、他メディアへの執筆も行う。

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株式会社StylePicksライター、ディレクター。2017年ファッション専門学校を卒業したのち、株式会社StylePicksへ入社。ライティング業務、コンテンツ制作を中心に、他メディアへの執筆も行う。

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