若者の目  2019-07-16

「テレビ離れは、本当に得策?」ファッションワーカーがテレビから学ぶエトセトラ。

 

店頭、雑誌、SNS、最終たどり着くGoogle先生…… リサーチは大半がこんなところで済ませられます。今回私があらためておすすめしたいのは、いつもどこかしらでBGMのように聞き流している、見流している「テレビ」からのインプットです。

 

近頃はiPadやPCの普及でウチにテレビを持たない人が増えていたり、テレビがあってもYouTubeやNetflixざんまいでリアルなテレビ離れが後を絶たない印象ですが、テレビからの影響はさることながらトレンドの半分はここから生まれます。

 

今どんな人やものが支持されているのか、それをストレスフリーに娯楽としてインプットできるテレビについておさらいしてみましょう。

 

 

ドラマ

 

トレンドを見逃さずチェックすることができます。

 

ドラマからモノやコト、フレーズのトレンドが生まれることはみなさんもご周知のこと。【HERO】でキムタクが着用していたダウンジャケット、【せいせいするほど、愛してる】で武井咲さん演じるヒロインの勤め先であったティファニーのオープンハートが再熱したことなど、各年代で思い当たるものはいくつもあるのではないでしょうか。HEROが放送されたのは2001年、せいせいするほど、愛してるが放送されたのは2016年。どれだけテレビ離れがすすんでも、この「ドラマでモノが売れる」流れは劣らないことが伺えます。

 

今もっとも着用衣装で影響力を持っているのが、石原さとみさん。彼女がドラマで着用する服には“さとみ売れ”なるものが生じ、そのコーディネートを真似する女性が巷でいくつも見受けられます。そのきっかけとなったのもまたドラマ。【地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子】でした。石原さんは今クールも主演ドラマがスタートしていますが、第1話で着用していたアイテムが早速Fashionsnap.comさんでまとめられていたり、「石原さとみがドラマで着る服」には都度注目が集まっています。

 

ドラマのヒット次第では俳優のトレンドもここから生まれます。近い話ですと、昨秋に放送された【中学聖日記】で有村架純さんの相手役を務めたドラマ初出演にして弱冠ハタチの少年、岡田健史さんが大ブレイク。ドラマから半年足らずで、Diorのショーのフロントローで登場していた姿も印象的でした。

 

 

バラエティ

 

タレントさんの素顔趣味嗜好適正をチェックすることができます。

 

ネホハホ掘り下げていくのがお約束なバラエティでは、ドラマや映画、紙面だけではわからない、素顔を覗ける利点があります。最近思うのが、ブランドの広告塔として起用されるタレントさんのミスマッチ感。顔やスタイル、人気のぐあいだけで選出すると、そのタレントさんがバラエティのふとした話でまったく服に興味がないと発言していたり、以前まで服は母親に買ってきてもらうものを着ていたりと話していたイケメン俳優さんもいました。その方は後日、某ラグジュアリーブランドのフロントローに呼ばれています。

 

無論、有名タレントさんを使うと話題にはなりますが…… なんか、、嫌じゃないですか…?(笑)仮にもブランドの顔として打ち出すなら、そのブランドやモノに愛着のある方のほうがファンの層を考えても影響は大きい。それにタレントさんも人間なので、好きなものこそこぞってPRされます。アンバサダーとしていい印象を抱いたのは、シャネルビューティーのkokiさんとラルフローレンのEXILE AKIRAさん。kokiさんはシャネルのリップスティックが13歳のクリスマスにおばあちゃんがプレゼントしてくれた思い出の品だと語り、AKIRAさんはご自身のスタイリングで作った自費の写真集で、お気に入りのラルフローレンのヴィンテージジャケットを使った着こなしが創業者のラルフ・ローレンの目に留まったことがきっかけだと、こちらもバラエティで話されています。“愛”があるのとないのとでは、見え方がぜんぜん違いますからね。

 

 

歌番組

 

優れた衣装のスタイリングと優れた歌詞のワードをチェックすることができます。

 

歌番組を見る楽しみのひとつは、華やかな衣装。特に大所帯のアイドルグループなんかは、テーマに沿って一体感があるのにそれぞれの個性にあった似合わせ術は学ばざるを得ないところです。このところ、よく耳にしていた“おそろコーデ”より、“シミラールック”といわれる各々の個性を活かした「似ているコーデ」のほうが支持されていたりします。同じアイテムでぴったり揃えるのではなく、アメカジという大枠だったり、カラー縛りにしてアイテムは自由にしたりなど…… これらもアーティストの衣装が着こなしの参考にできそうです。

 

またライターとしては素晴らしいワードセンスも見習いたいところです。名曲特集などを見てていると、究極にシンプルでストレートな歌詞のものか、ツッコミたくなるようなエスプリの効いた歌詞の曲かが多くを占めていることに気づきます。“人に響く”という観点では、バズる記事も曲の歌詞も同じなはず。街頭インタビューが聞ける番組もあったりしますので、そんな意見も参考にしながら自分の仕事に反映させるのも大いにアリです。

 

 

え、テレビから離れるの、もったいなくないですか?

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松本寧音
WRITER

株式会社StylePicksライター、ディレクター。2017年ファッション専門学校を卒業したのち、株式会社StylePicksへ入社。ライティング業務、コンテンツ制作を中心に、他メディアへの執筆も行う。

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株式会社StylePicksライター、ディレクター。2017年ファッション専門学校を卒業したのち、株式会社StylePicksへ入社。ライティング業務、コンテンツ制作を中心に、他メディアへの執筆も行う。

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