店舗マネジメント  2019-01-07

服と彼女と境界線の話

名前はテディ.タイガー

 

首元が少しよれているお気に入りの服を着て、どこにでもある珈琲店で拘りのない珈琲を飲みながら、キーボードを叩くのを日課とする冴えないライターだ

 

華やかなファッションの世界を覗き見しながら、首元のよれた服を着た男がファッションの記事を書いている

 

笑えるが、それが僕の仕事だ

 

 

僕と服

そんな仕事をしているくせに僕が好きになる服は数少ない

自分が好きな服と、好きな彼女が着ている服だけしか好きになれない

 

水槽の中で泳ぐ熱帯魚みたいに色彩鮮やかな服は、言葉から記事になり、僕の手から離れた瞬間に忘れてしまう

 

僕の記憶に染み付いているのは、紅葉を混ぜ合わせたような色をした、少し丈の長いカットソー
彼女が「フランスで作られた服だよ」と教えてくれた

 

彼女の顔はあまり覚えていないが、楽しそうに響く言葉とその服は僕の「タイガーコレクション」にしまわれている

 

 

服と彼女

服は彼女の代名詞だ
いつも、服の話をしていた
テーブルを挟んで向かい合った先から、楽しそうな響きに乗った言葉が送られてくる

 

僕は響きの心地よさにうつつを抜かしながら、彼女の境界線を考えている

 

彼女が身に纏う服は彼女だ

自分という意思や曖昧や言葉を形にしてくれる

 

紅葉を混ぜ合わせたような色をしたフランス製のカットソーは、彼女が作る境界線だった

 

僕は彼女の服が好きなのに、フランス製の服を着る意味を知らない
僕は彼女の服が好きなのに、少し長く作られた丈の意味を知らない
僕は彼女が好きなのに、  その服が作る境界線の超え方を知らない

 

だから目の前にある13インチnotebookしか置けないうようなテーブルをどかしたとしても、僕が彼女の境界線を越えられる事はない

拘りがある珈琲を何回か飲み終わる頃、予想していた通り境界線の攻略ができないと踏んだ彼女はいなくなった

 

そのあとの彼女が作る境界線は知らない

 

 

彼女と境界性

ただあの時、フランス製のカットソーは彼女が作る境界線だった

朝起きて着るだけの服は、その時から僕にとって違ったものになった

 

だから、今も僕はこの仕事を続けている
あの時の境界線を今も探しているのかもしれない

 

服は時に境界線になる

 

 

僕が好きな服を着る為に
僕が好きな彼女の服を探す為に

いつかの境界線を越えるための

 

 

テディ.タイガーの冒険は続く

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名前はテディ.タイガー 職業はフリーライター

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